みなさんの周りに、入歯をされている方はいらっしゃいますか?
一昔前は、おじいちゃんおばあちゃんの必需品という感じで、私の祖父母も入歯を入れていましたが・・・私の親世代、つまり今の70代ですが、親戚を見回しても、入歯を入れているお年寄りは一人もいません。
8020効果でしょうか?80歳になっても自分の歯が20本残っているようにしましょう、という推進運動のことです。
昔は歯科といえば、虫歯の治療で行く場所というイメージでした。もしくは歯槽膿漏の治療。つまり、悪くなってからお世話になる場所。
しかし、最近はどこの歯科でも、予防歯科に力を注いでいますね。
私の親世代の親戚たちも、半年に一回など、定期的に歯医者に通っています。先にも書きましたが、入歯を使っている者は一人もなく、食事に苦労しているという話も聞きません。時々歯が痛くて、などと聞くことはありますが、虫歯治療に数回通えば、それで完治となっているようです。
子供たちは、6月の虫歯予防デーに合わせて、学校で歯の磨き方を教わったりしますね。それは私が子供の頃からありましたが・・・。
最近の子供たちも昔に比べて、虫歯にかかる子の割合が、随分減ってきているようです。
幼稚園などでは、給食の時間の後に、全員でキシリトールのタブレットを食べる、という所もあるそうです。
子供の虫歯が減ってきているというのは、幼稚園や学校での教育もあるでしょうが、一番にはもちろん、保護者の意識が昔とは変わってきているというのも大きいのでしょう。
私には子供がいますが、子供の1歳児健診の時だったか、もう少しあとだったか、歯科衛生士さんに私を含めた新米ママが集められて、子供の歯磨きの指導を受けた覚えがあります。子供の歯が生え揃う前に、きちんと指導を受けて、極力子供が虫歯にならないようにと言われるわけですね。
歯の磨き方もそうですが、親の唾液がついたものを子供に与えないこと。それがまずは大切だと学びました。
昔の親は、そのような知識もありませんから、自分の持っているいわゆる虫歯菌を、小さな我が子の口の中に移してしまっていたのですね。
けれども、今の親はしっかりと指導をされ、その成果が、はっきりと子供の虫歯率に現れているのです。
年配の方も同様に、一生自分の歯で食べ物が食べられるように、しっかりと口腔内をケアしたり、歯科へ定期検診に行っているのです。
全世代の意識が変わったのですね。
年を取っても入歯のお世話にならなくても済む。素晴らしいことですね。