/ 2月 22, 2015/ 社会

毎年同じような作業の繰り返しと言えばそれまでですが、建設関係をメインにしている行政書士にとってはありがたい、いつも決まった奈良の行政書士の先生にお願いしております。
一般であれ指名であれ競争入札書類作成の繁忙期が今年もやって来ました。

世間ではいわゆる「士業」に従事する者には「先生」という敬称を用います。
弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、などへは敬意を込めた呼称でしょう。
では、行政書士はどうなのでしょう。仕事は官公庁への提出書類の作成、その提出手続きの代行、それに書類作成に関する相談にのることなので、陰では「代書屋」と呼ばれることもあります。

また、一口に行政書士と言っても、官公庁にもいろいろありますので、行政書士の先生ごとに専門分野や得意分野があります。
不動産屋のお抱えになって車庫証明を取ることだけを専門にしている先生もいれば、何年もの時間も手間もかかる帰化申請ばかり手がける先生もいるわけです。
飲食店の新規開業関係が得意だったり、先生ごとにそれぞれです。

そもそも、行政書士は先ほども書きましたように、他の資格の独占業務は除くものの、官公庁への提出書類作成がメインの仕事ですので、行政書士の資格がなくとも、よく読めば誰にでもできることのように思われがちです。
しかし、たとえ物理的には可能であったとしても、制度上では行政書士以外の第3者が書類作成や手続きの代行を行うことは禁じられています。
もちろん、当事者が自分であるいは自社で書類作成や手続きをすることはかまわないのですが。

今、行政書士以外の第3者と書きましたが、こ難しい行政書士の資格試験に合格しただけでは、まだ行政書士として認められません。
各都道府県の行政書士会へ30万円前後の登録料と会費を納め、書士会の名簿に登録されて初めて行政書士と名乗れるのです。
その上、開業当初の得意客がまだついていない頃には、仕事が取れても取れなくても毎年納める必要のある6万円前後の会費の負担も小さくありません。
資格は取れても、コネも営業力も無く、自宅兼事務所の電話の前でじっと待っているだけでは、会費分を稼ぐこともままなりません。

入札関係の書類作成は書類配布時期も提出時期もこれから2月頃までに集中しています。
多くの顧客を抱えるベテランの先生も身体一つで同時にあちらにもこちらにもという訳にはいかないため、書士会に登録はしているものの仕事の無い者にお手伝いの声掛けがあるありがたい時期な訳です。

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